爪水虫についてのよくあるご質問
A1足水虫(あしみずむし)を治療しないために発症することが多いとされています。
爪水虫になっている方の多くは、足水虫が原因と考えられています1)。足水虫に気がつかない方や、治療を中断したことで足に水虫の原因菌である白癬菌(はくせんきん)が残っている方は、「爪水虫」を発症しやすいとされています。
1)渡辺 晋一ほか. 日皮会誌. 111(14); 2101-2112, 2001.
A2ヒトに感染する最も一般的な「カビ」の一種です。
白癬菌は真菌(しんきん)と呼ばれるカビの仲間で、皮膚や爪に感染します。白癬菌が感染する部位により病気の名前が変わり、足に感染したときは「足水虫(足白癬:あしはくせん)」、爪は「爪水虫(爪白癬:つめはくせん)」、頭は「シラクモ(頭部白癬:とうぶはくせん)」、身体は「たむし(体部白癬:たいぶはくせん)」、陰部は「いんきんたむし(股部白癬:こぶはくせん)」と呼びます。白癬菌は生命力が強く、マット、スリッパ、床、靴などで3ヵ月以上生存することもあるとされています1)。
1)加藤 卓朗. J Med Mycol. 47(2); 63-67, 2006.
A3手の爪も水虫になることがあります。
足の爪水虫に比べると少ないですが、手の爪も水虫になることがあります。爪水虫の割合は、足の爪と手の爪で10:1ぐらいと言われています1)。また、手の爪だけ爪水虫になることは少なく、手の爪になる場合は、足や足の爪も爪水虫になっていることが多いとされています。
1)東 禹彦. 爪–基礎から臨床まで–改訂第2版, p126, 金原出版, 2016.