爪水虫(つめみずむし)の治療は、一般的に約1年~1年半かかるといわれています。ただし、実際にお薬を使う期間はそれぞれ違います。また、年齢や爪水虫の状態、感染した部位によっても治療期間が変わってきます。あなたに合ったお薬で、根気よく治療を続けましょう。
爪水虫が治るまでに、どのくらいの期間がかかるの?
爪水虫は、治るまでに約1年~1年半かかるといわれています。
爪水虫のお薬は、変色、変形した爪をもとに戻すものではありません。お薬の有効成分が効いて、感染した爪が成長に伴って先端の方へと押し出され、新しい健康な爪に生え変わることで治ります。個人差はありますが、新しい健康な爪に生え変わるまでに、足の爪は約1年~1年半かかります1)。
足の爪の生え変わりのイメージ
※爪の成長には個人差があります。
爪水虫が治るまでにかかる期間は約1年~1年半とされていますが、お薬を使う期間は薬剤によって異なります。通常、「のみ薬」は約3ヵ月~6ヵ月服用し、その後経過観察になりますが、「ぬり薬」はそれよりも長い期間ぬり続けることが一般的です。
治療期間のイメージ
のみ薬について
連続してのみ続ける方法(上段・中段)とのむ期間とのまない期間を繰り返す方法(下段)と、があります。治療期間はお薬や爪水虫の状態によって異なります。
ぬり薬について
治療終了までにかかる期間には個人差があります。治療終了のタイミングは医師の判断に従ってください。
治るまでにかかる期間は、年齢や重症度で違うの?
爪水虫の治療は、「高齢」や「重症」になるほど時間がかかることがあります。気づいたら早めに治療を開始しましょう。
爪の伸びが速ければ、治るまでにかかる期間は短くなり、遅ければ長くなると考えられます。
個人差はありますが、爪の伸びる速さは、子どものときから年齢が上がるにつれて速くなり、20歳ごろにピークになった後は、徐々に遅くなっていきます1)。
また、爪水虫が進行して変色した面積が増えたり、爪が厚くなったりすると、さらに治療に時間がかかる可能性があります。
一方、手の爪は、足の爪よりも伸びる速度が速いため1)、約半年~1年と足の爪よりも短い期間で治ることもあります。
爪水虫は、治療を始める年齢や重症度などで治療期間が変わるため、気づいたら早期に治療を開始することが重要です。
- 1) 東 禹彦. 爪‐基礎から臨床まで‐改訂第2版, p17, 金原出版, 2016.