日焼け・しみ・そばかす
日焼け、しみ・そばかすとは?
日焼けは、日光皮膚炎ともいい、紫外線によって起こります。私たちの皮膚は紫外線を浴びると、メラニン色素と呼ばれる黒い色素を増やしてダメージを防ごうとしますが、このメラニンを含んだ細胞が黒く沈着するのが日焼けです。過剰な日焼けはやけどと同じで、皮膚をぼろぼろにし、皮膚の老化を促す上、頬や目のまわりにできるしみや、顔などに小さな班点として出るそばかすを作る原因となってしまいます。 こんがりと日焼けした肌は一見健康そうにみえますが、少なくとも成人になったら、皮膚が受けるダメージを考える必要がありそうです。 とくにオゾン層の破壊による、紫外線量の増加が懸念されています。日光を浴びることは健康なからだづくりに必要不可欠ですが、しみ・そばかすを防ぐ意味でも無理な日光浴は控え、生活の中で紫外線対策を考えたいものです。
日焼けのメカニズム
私たちの皮膚の中にある色素形成細胞(メラノサイト)を紫外線が刺激すると、チロシナーゼという酵素が活性化して、黒い色をしたメラニン色素を増やす働きをします。このメラニン色素の増加により肌が黒くなった状態を日焼けといいます。メラニンは皮膚の角質化とともに表面からはがれていきますが、紫外線を浴び続けているとメラニンが皮膚に黒く沈着し、しみ・そばかすの原因となります。
しみ・そばかすの原因
しみのしくみははっきりしていませんが、紫外線のほかに、化粧品の影響や、タオルなどで過剰にこする刺激によって生じる摩擦黒皮症なども原因と考えられています。また、そばかすは遺伝によるものといわれていますが、いずれの場合も日焼けをすると、さらに色素が沈着して色が濃くなります。
日焼けの予防
- 紫外線を避ける
- 紫外線は年間を通じて照射していますが、1年で最も多くなる時期は5〜7月。この真夏を迎える前のさわやかな季節こそ、日焼け対策の本番といえます。特に日差しの強い10〜15時は外出を控えたり、帽子やパラソル、UVカット剤等を利用するのも よいでしょう。
- ビタミンCをとる
- ビタミンCは日焼けの原因となるメラニンの生成を抑え、また生成されたメラニンを元に還元して色を薄くする作用があります。さらに日焼けでダメージを受けたコラーゲンの修復にも効果をあらわします。美容のためにも日頃からビタミンCを積極的にとっておきましょう。
しみ・そばかすの予防
- ビタミンE・B2をとる
- しみ・そばかすを予防するには、日焼けの場合と同じように紫外線を浴びないことが何よりですが、その他に、色素の沈着には過酸化脂質が影響していることが明らかにされています。過酸化脂質を低下させるビタミンE・B2を日頃からとっておくことも予防のひとつといえるでしょう。
日焼けのケア
- 日焼けしてしまったら
- ひどい日焼けの場合は、やけどと同じわけですからとにかく冷やすことが大切です。火ぶくれができているようなら、医師か薬剤師に診てもらってください。日焼けが治まらないうちは皮膚のバリアがこわれた状態になっているので、化粧も厳禁です。日焼けを繰り返すと皮膚の老化を促すことも知られていますので、日焼けした後は保湿効果のあるローションなどでスキンケアを心がけ、強い紫外線は避けるように心がけましょう。
しみ・そばかすのケア
- 日常生活でのセルフケアを心がける
- 決定的な治療法がないといわれるしみ・そばかすは、日常生活でのセルフケアが大切になります。スキンケアとしては保湿効果のあるローションなどの使用をおすすめします。また栄養面においては、メラニンを無色化し、生成を抑えるビタミンCや、色素の沈着を防ぐ作用のあるビタミンE・B2をとるようにしてください。