佐藤製薬は、持続的な成長に向けて
「ヘルスケア イノベーション」を進化させます
我が国は、急速に進む少子高齢化により人口減少に転じており、高齢者人口が最大化する2040年に向けて医療・介護の需給バランスや社会保障制度を維持するための本格的な取り組みが求められています。
政府は、少子化対策、社会保障改革に加え、DX推進やICT(Information and Communication Technology)の活用、医療従事者のタスクシフト、女性や高齢者などの潜在労働力を活用できる環境づくりとともに、健康寿命の延伸も重要なテーマとしています。2023年の経済財政運営と改革の基本方針においても、セルフメディケーションの推進にむけたOTC医薬品の拡大が示されています。
こうした社会のニーズに応えるため、当社の主力事業であるヘルスケア事業では、スイッチOTC医薬品などの付加価値の高い製品の開発と高品質な製品の供給に力を注いでいます。主力ブランドにおいては各界のリーダーをブランドアンバサダーとして起用し、多様なメディアを用いた情報提供を推進しています。
医療用医薬品事業においては、皮膚科領域を中心に独自性の高い製品を取り揃え、デジタルを活用したきめ細かな情報提供活動を展開しています。新薬の創出や開発においては、国内外の企業、大学、研究機関との提携を進めており、自社における有用性の高い新規化合物の合成研究の強化に向けて、研究施設の充実化を図っております。
海外事業では、アジア、北米、欧州の6拠点において、地域のニーズに合った製品の提供とマーケティングを展開しています。外用爪白癬治療剤「ルコナック」のシンガポールを拠点にしたアジアへの拡大、北米での抗真菌剤の開発など、医療用医薬品のグローバル展開もスタートしています。
CSR活動としましては、公益財団法人である「一般用医薬品セルフメディケーション振興財団」と「佐藤奨学会」の活動を通じて、セルフケア・セルフメディケーションの環境づくりや、社会に貢献する人材育成、生産拠点を中心とした環境への配慮など、SDGsに貢献するための取り組みを継続しています。
2015年に創業100周年を迎えた当社は、令和の時代も引き続き「ヘルスケア イノベーションの推進」という企業理念のもと、OTC医薬品、医療用医薬品を中心とした健康関連事業を通じ、生活者の健康に寄与してまいります。
今後とも、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
代表取締役社⻑佐藤 誠一