インタビュー

―　朝井さんが“飲む”クレイを
　　知ったきっかけは何ですか？

　私が23歳の時に、主人が重い病気にかかり、様々な治療法や健康食品に興味を持ったのがきっかけです。私はもともとアロマセラピーが好きだったので、心のリラクゼーション、免疫力を上げることなど、色々調べている中で体質改善のためにクレイを飲むということに出会いました。

　私はもともとクレイ愛好者で、パックや体を洗う時などにはよく使っていましたが、クレイを飲むことができることは知りませんでした。

　飲むクレイについて調べていくと、肌がきれいになった、お通じが良くなったなど色々な効果があることが書かれていましたので、主人に飲ませたいと思いました。ところが、主人がクレイを飲むのを嫌がるので、私が代わりに試し始めたのがきっかけです。

―　クレイにはどのような種類が
　　あるのでしょうか？

　クレイは大別すると、成分の違いによる分類や、グリーン、ホワイト、イエロー、レッド、ピンクといったカラーで分類するものがオーソドックスな分類になっています。色々な国でとれるので、産地によっても呼び名が違います。

　私が使用している「ピュア・クレイ」の成分は「モンモリロナイト」というクレイなのですが、色や産地だけでは特性を判断する事が難しいので、鉱物学的な分類をすることもあります。
　鉱物学上の分類では「スメクタイト」「ベントナイト」「カオリナイト」「イライト」「クロライト」などが主要なものになります。「モンモリロナイト」と「スメクタイト」は大きな種別のくくりでは同じ仲間です。

　日本では、基本的に肌につけるといった用法で使用されているので、日本産で飲めると謳っているクレイはないと思います。実際、世界中で使われているクレイの9割以上は工業用のため、美容に使えることすら知らない人も多いと思います。 　しかし、ヨーロッパでは昔からクレイは伝統療法として利用され、広く伝わっているようです。

―　クレイを紹介し始めたのは
　　いつごろですか？

　幼少期から肌荒れを心配され続けてきた私が、まさかの「肌がきれい」と言われることが増えてきた27、28歳ごろからです。美容家・整体師という立場になった29歳以降は、美肌の秘訣をお客様に聞かれれば、積極的にお話ししていました。

　昨年『水毒を溜めない人は美しい』という本を上梓する際に、編集者の勧めで、クレイについて書くことになりました。たぶん、クレイ内服を日本で公の媒体で言ったのは私が最初ではないかと思います。これをきっかけに、雑誌やウェブの記事で、クレイが特集されたり、私の話がフォーカスされたりして、多くの方に知ってもらえるようになったと思います。

　クレイを飲むことによって得られる効果は、個人によります。でも、色々な意味で体質改善に役立てて頂けるのではないでしょうか。