ニュースリリース
令和5年11月
在宅介護を担う全国の介護職を通じて
爪白癬の疾患啓発を実施
~居宅ケアマネを9割以上カバー、デイサービスへも資材を展開~
佐藤製薬株式会社(本社所在地:東京都港区、社長:佐藤誠一)および株式会社インターネットインフィニティー(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:別宮圭一)は共同で、全国の居宅介護支援事業所および地域包括支援センターに所属する介護支援専門員(居宅ケアマネ)および通所介護事業所(デイサービス)に対して、爪白癬治療の重要性を啓発する資材を配布しました。
爪白癬は爪の変色や変形を引き起こす感染症です。爪白癬を放置すると、爪の色が白~黄色に変色するだけでなく、爪がボロボロになったり、分厚くなって靴が履きにくくなったり、歩行時に痛みを伴ったりして、身体のバランスを崩しやすくなり、転倒・骨折・入院につながる可能性があります。実際に、爪白癬は睡眠薬や転倒歴、認知症、頻尿、麻痺と同様に転倒のリスク因子であることが研究で示されています(加藤豊範ほか:Prog Med 40: 425-429,2020)。
これらのことはADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の低下につながりますので、要支援/要介護高齢者にとって大きな問題となります。しかし、爪白癬の症状を「年のせい」や「加齢による変化」と判断する高齢者が多く、感染症であることや転倒につながる要因であることはあまり知られていません。
一方、居宅ケアマネをはじめとした介護職は、要支援/要介護高齢者の自立支援という職務を果たすために、転倒予防やADL、QOLの維持に資するケアや支援(手すり設置や運動・食事など)を日頃より行っています。居宅ケアマネにおける爪白癬の疾患認知度は高いものの、爪白癬そのものが転倒リスクになること、爪白癬の治療が転倒対策になりえることを認識し、積極的に爪のアセスメントや受診勧奨を行う方はまだ多くはありません。
そこで今回、全国の介護職(居宅ケアマネ、デイサービスのスタッフ)とその先にいる要支援/要介護高齢者に対して、爪白癬は転倒・骨折の一因となりうること、適切に治療するには医師の診断が必要であることなどを啓発するチラシやリーフレット、ポスターを制作し、配布しました。具体的には、居宅介護支援事業所 約38000件(全国の9割以上をカバー)、地域包括支援センター 約5100件(全国の9割以上カバー、ただしサブセンター・ブランチを除く)、通所介護事業所 約5400件(全国の1/5をカバー)を対象に送付を行いました。
今後、要支援/要介護高齢者の転倒予防の一環として爪白癬の治療が進み、爪白癬が及ぼす悪影響(転倒・骨折など)で苦しむ患者さんを一人でも減らせるよう、関連する情報の提供活動に努めてまいります。この疾患啓発活動を通じて、より多くの要支援/要介護高齢者の皆様が健康で健やかな毎日を過ごせる社会の実現を目指します。
佐藤製薬株式会社
佐藤製薬株式会社は、「ヘルスケアイノベーション」を企業理念として、常に健康であることを心がけ、セルフケアを実践する皆様に向け、有効性・安全性が高く、高品質な医薬品を提供する製薬会社です。主力のヘルスケア事業に加えて、皮膚科領域を中心とした独自性の高い製品を開発、提供する医療用医薬品事業を展開しております。
医療用医薬品事業においては、爪白癬治療剤「ルコナック®爪外用液5%」、そして経口抗真菌剤「ネイリン®カプセル100mg」を販売しております。佐藤製薬株式会社は爪白癬治療に対して外用剤と経口剤の両方を持つ製薬会社として、これからも爪白癬市場をリードしていきます。
株式会社インターネットインフィニティー
全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営。 介護関係者や介護家族を対象とした調査や、疾患啓発、勉強会の集客支援、資材制作などの情報発信サポートを承っており、製薬会社や医療機器メーカーの皆様にご活用いただいております。