平成27年5月
アレルギー性皮膚疾患検査薬「パッチテストパネル®(S)」発売のお知らせ
佐藤製薬株式会社(社長:佐藤誠一)は、アレルギー性皮膚疾患検査薬「パッチテストパネル®(S)」<製造販売承認取得日:2014年12月26日>(以下、本製品)を2015年5月29日(金)に発売いたしますことをご案内申し上げます。
本製品は、導入元であるSmartPractice社(本社 米国アリゾナ州フェニックス)が世界各国で販売するアレルギー性皮膚疾患診断用パッチテストユニットであるT.R.U.E. TEST(Thin-layer Rapid Use Epicutaneous Test、以下「TT」)を基に、日本人において陽性率が高いとされるジャパニーズスタンダードアレルゲン25種類(「接触皮膚炎診療ガイドライン」、日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会(2009年)※1)の内21種類及びTTに含まれるメルカプトベンゾチアゾールの合計22種類のアレルゲンを2枚のパネルに配置し、患者様の皮膚に貼付するだけの簡便な方法で、アレルゲン22種類を一度にパッチテストを行うことができるReady to useのアレルギー性皮膚疾患検査薬です。
接触皮膚炎は皮膚科医が診療する頻度の高い疾患であり、アレルゲンを特定し、そのアレルゲンとの接触を断つことができれば根治できる疾患です。
現在、アレルゲンの特定には、Finn Chamber法が広く用いられており、ワセリン基剤又は水溶液のアレルゲン試薬を1種類ずつ、その都度アルミ製小皿等のパッチテストユニットに充填するという煩雑な操作が必要です。
そのため、パッチテストはアレルギー性接触皮膚炎のアレルゲンを特定するために必要かつ有用な検査方法であるにもかかわらず、一般の皮膚科診療で十分に活用されているとは言えない状況にあります。※2
本製品が国内で販売されることで、パッチテストが簡便かつ適切に実施されるようになり、臨床現場の医師及び患者様にとって高い有益性をもたらすものと考えます。佐藤製薬株式会社は、今後も付加価値の高い製品の研究開発に取り組み、多様な医療現場のニーズに対応できる製品を提供してまいります。
※1日皮会誌:119(9)1757-1793, 2009
※2J.Environ.Dermatol.Cutan.Allergol:5(2) 91-102, 2011
製品名 | パッチテストパネル®(S) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
有効成分・含量 (1試験片中) |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
薬価収載 | 2015年5月29日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
薬価 | 15,875.20円(規格単位 2枚1組) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規制区分 | 処方箋医薬品 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性状 | 2枚の白色の粘着テープ上に、それぞれ12枚ずつの試験片を配置し、片面に保護シートを施したもの | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
製品特性 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
効能・効果 | アレルギー性皮膚疾患のアレルゲンの確認 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
用法・用量 |
本剤を皮膚面に貼付する。貼付2日後に本剤を剥がし、剥がしてから30分から1時間後及び1日又は2日後に反応を以下の基準により判定する。なお、必要に応じて剥がしてから3〜5日後にも同様に判定する。 - :反応なし +? :紅斑のみ + :紅斑+浸潤、丘疹 ++ :紅斑+浸潤+丘疹+小水疱 +++ :大水疱 IR :刺激反応 <用法及び用量に関連する使用上の注意> (1)誤った判定をすることがあるので、にきび、損傷、皮膚炎のある部位にはパッチテストを行わないこと。 (2)副腎皮質ホルモン剤は陽性反応を抑制することがあるので、パッチテストを行う1週間前より検査部位への局所適用、内服又は注射を原則として避けること。 (3)抗ヒスタミン剤又は免疫抑制剤を全身適用した場合のパッチテスト結果に及ぼす影響は不明であるが、検査部位への局所適用は原則として避けること。 (4)多部位に陽性反応が見られた患者は刺激反応又は偽陽性の可能性があるため、判定には十分注意し、後日の再検査実施を考慮すること。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
貯法 | 気密容器(2〜8℃保存) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
使用期限 | 2年 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
包装 | 1ユニット(パネル1・パネル2、診断補助ゲージ)×5 |