平成24年12月
肩こり痛や腰痛で仕事の効率が落ちる!?
〜年間143万円もロスしているかも〜
世界80カ国以上で使用されている解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」を日本で販売している佐藤製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:佐藤誠一)では、肩こり痛・腰痛に対する一般消費者(有職者)の認識や現状、その対処法について、2012年9月にインターネットによるアンケートを実施しました。(対象:20〜59歳男女880名の肩こり痛・腰痛がある方)
肩こり痛や腰痛についての意識を聞いてみたところ、「慢性的な病気」と答えた人が半数近く、また肩こり痛や腰痛がひどい場合、仕事の効率が、普段より平均で34.7%低下すると感じていることがわかりました。これを日本人ビジネスパーソンの平均年収や労働時間の統計から計算してみると、実に年間で143万円分にもなることが調査の結果みえてきました。
<調査設計>
1)調査方法 :インターネット調査
2)実施期間 :2012年9月
3)調査対象者:肩こり痛や腰痛を持つ全国の20〜59歳の有職男女880名
調査結果概要
●肩こり痛・腰痛は「慢性的な病気」が約半数
Q:肩こり痛や腰痛について、あなたのお考えにあてはまるものは何ですか。(複数回答)
肩こり痛や腰痛についての意識を尋ねたところ、肩こり痛や腰痛は「慢性的な病気」と回答した人が最も多く44.9%でした。また、肩こり痛や腰痛は「ひどくなる前の対処が大切」(38.1%)と思っている人も多いことが判明。さらには、「仕事をしている限り、肩こり痛や腰痛は無くならない」(26.9%)という意識が高い一方で、「まだ我慢できる」(26.7%)、「治療や改善を後回しにしてしまう」人も26.0%いることがわかりました。
●肩こり痛・腰痛による仕事の効率のロスは、平均約3割
Q:肩こり痛や腰痛がひどく感じる時のあなたの仕事の効率は何%くらい低下すると思いますか?
肩こり痛、腰痛がある人に、痛みがひどい場合の、仕事の効率の低下程度を聞いてみたところ、その低下率は全体で平均34.7%となりました。つまり、2,009時間を年間労働時間※1とすると、2,009(年間労働時間)×34.7%=697時間のロスが生まれていることになり、これを日本人の平均年収で考えると412万円(平均年収)※2×34.7%で、1人あたり年間で143万円のロスが発生していると言えます。
※1 毎月勤労統計調査/厚生労働省 平成24.7.9発表
※2 公的年金加入者等の所得に関する実態調査/厚生労働省 平成21年度
●鎮痛薬が肩こり痛や腰痛の改善に効果があることを知らない人が半数以上
Q:肩こり痛や腰痛への対処の中で普段もっとも中心となっている対処方法は何ですか?
肩こり痛や腰痛に悩んでいる人に尋ねた肩こり痛、腰痛の各対処方法のトップ2は、「自分で首や腰をまわすなど、ストレッチ、マッサージをする」(肩こり痛:45.1%、腰痛:28.0%)と「塗り薬・貼り薬をつける」(肩こり痛:23.3%、腰痛:31.6%)でした。
Q:肩こり痛や腰痛に対して、「自分でストレッチやマッサージ」をしても良くならない/悪化してしまう方ですか?それとも症状が改善する方ですか?
前の設問で判明したように、肩こり痛や腰痛への対処法として、「自分で首や腰をまわすなど、ストレッチ、マッサージする」人の割合は多いのですが、その効果を感じる人は案外少なく、「ほとんど良くならない・悪化することが多い」などと回答した人が、全体の57.1%に上ります。
Q:肩こり痛や腰痛、筋肉痛の対処に「塗り薬・貼り薬」を使わない方にお伺いします。肩こり痛や腰痛、筋肉痛の対処に塗り薬・貼り薬を使わないのはなぜですか?(複数回答)
「そもそも使う習慣がない」(37.8%)と「付けた後の臭いが気になるから」(31.1%)という回答が上位で、特に女性では、塗り薬・貼り薬の特有の臭いを気にする人が多いということがわかりました(「付けた後の臭いが気になるから」男性 24.3%、女性 37.6%)。
Q:肩こり痛や腰痛、筋肉痛の改善のために鎮痛薬が使える/効果があることを知っていましたか?
さらに、鎮痛薬が肩こり痛や腰痛の改善に効果があることを知らない人は、半数以上(54.3%)となっています。また、すでに肩こり痛に鎮痛薬を使用している人にその理由を聞くと、「速効性があるから」(71.2%)が最も多く、3番目に「肩こり痛は頭痛とも関連しているから」(25.8%)が挙がりました。次いで、「痛みをきちんと止めたい、断ち切りたい」(22.0%)も多く、症状が悪化して、「痛みの連鎖」が起こる前に、速効性のある鎮痛薬を使用している傾向も見てとれます。
●鎮痛薬の効能を知ってからの使用希望は約5割に!
Q:鎮痛薬の効能を知ってからの使用について、どのように感じましたか?
「肩こり痛・腰痛」を改善する鎮痛薬の効果を知っている人は45.7%に留まっていますが、この1年間に肩こり痛、腰痛の症状に悩みを持った人に「鎮痛薬に痛みの改善効果があること」、そして「肩こり痛や腰痛が仕事の効率を低下させること」を説明した結果、全体で「かなり使用してみたくなった」(10.3%)、「やや使用してみたくなった」(37.3%)を併せて「今後鎮痛薬を使用してみたくなった」と47.6%の人が回答しました。
さらに、精力的に働く20代、30代の層では、半数以上の人が鎮痛薬の使用に前向きでした。
佐藤製薬株式会社は、「バイエルアスピリン」によって、肩こり痛や腰痛の症状を緩和することで、ビジネスパーソンの仕事効率の向上を目指し、痛みをもつ働く男女を応援していきます。
『識者が語る、日本経済と「肩こり痛」「腰痛」』 船井総合研究所 山田公一氏
今回の調査結果で、「肩こり痛」や「腰痛」が仕事に及ぼす影響として、「平均34.7%、仕事の効率が落ちている」と言う結果が出ています。この3割強の効率低下分は、本人の時間をロスさせ、時間の質を低下させているだけでなく、その分を補って正常な経済活動を行うためには、当然、周囲の人にもさまざま負担を少なからずかけてしまいます。その結果、新たな「肩こり」「腰痛」そして「ストレス」を生み出す原因となっていきます。
そう考えると、「肩こり痛」、「腰痛」の解消・軽減は、一個人だけの問題にとどまらず、「出口の見えない経済」の負の連鎖から抜け出すためのキッカケになるかも知れません。
山田公一氏(S39年6月6日生まれ)
株式会社 船井総合研究所東京経営支援本部 経営コンサルタント
1990.4
カネボウ株式会社
(エリアマネージャーとして、営業/小売店指導/美容部員指導・管理に従事)
2001.1〜
船井総合研究所入社
【著書】
小売・サービス・飲食業のためのパート・アルバイト「採用・戦力化・定着化」マニュアル [同文館出版]、店長大全(共著)[同文館出版]