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ニュースリリース

平成23年5月

非ステロイド系外用剤〈抗潰瘍・抗炎症〉
『ジルダザック軟膏3%』承継のお知らせ

 佐藤製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:佐藤誠一、以下佐藤製薬)は、非ステロイド系外用剤〈抗瘍・抗炎症〉「ジルダザック軟膏3%」(以下本製品)を中外製薬株式会社より2011年5月6日付けで製造販売承認を承継し、2011年5月20日より発売いたします。

 本製品は F.アンジェリーニ(イタリア)の研究所のSilvestrini らが開発した非ステロイド系外用剤で、本邦では中外製薬株式会社が1980 年より販売しておりました。

 本製品は全身的投与による作用がほとんどみられず、皮膚塗布により抗壊死・抗浮腫・蛋白変性阻止作用を示し、ステロイド療法が禁忌とされる皮膚潰瘍類の外用治療剤としてその有用性が評価されています。
 一方、ステロイド剤にみられる抗体産生抑制作用等はみられず、炎症性皮膚疾患に対する外用療法の一つとしてその有用性が示唆されています。

 佐藤製薬では、医療用医薬品事業において、ざ瘡治療剤「ダラシンTゲル・Tローション」、角化性・乾燥性皮膚疾患治療薬「パスタロン」、外用合成副腎皮質ホルモン剤「テクスメテン軟膏・ユニバーサルクリーム」、活性型VD3尋常性乾癬治療剤「ボンアルファハイ軟膏・ハイローション」、アレルギー性皮膚疾患の検査薬「パッチテストテープ」などの皮膚科領域を中心に展開しています。また、甲状腺癌診断補助剤「タイロゲン筋注用0.9mg」を発売することにより新たな領域での展開も積極的に行っています。

 今回、「ジルダザック軟膏3%」を発売することで、幅広い医療現場のニーズに応えられるよう、医療用医薬品の製品ラインナップの充実を図ってまいります。

<用語解説>
○非ステロイド抗炎症薬について非ステロイド抗炎症薬(non-steroid anti-inflammatory drugs: NSAIDs)は、化学的にステロイドの基本構造をもたず、臨床的に抗炎症作用を有する薬剤の総称です。化学構造はお互いに異なっているが、解熱・鎮痛作用、抗炎症作用をもつ点では共通しています。

南山堂 編集 原田敬之 皮膚外用剤 その適応と使い方2002 より引用
製品名 ジルダザック軟膏3%
一般名 ベンダザック
製品特性
  • 全身的投与による作用がほとんどみられません。
  • 皮膚塗布により抗壊死・抗浮腫・蛋白変性阻止作用を示し、ステロイド療法が禁忌とされている皮膚潰瘍類の外用治療剤としてその有用性が評価されています。
  • ステロイド剤にみられる抗体産生抑制等はみられず、炎症性皮膚疾患に対する外用療法の一つとしてその有用性が示唆されています。
規制区分 該当しない
組成 成分(1g 中) ベンダザック30mg (3%)
効能・効果
  • 褥瘡、熱傷潰瘍、放射線潰瘍
  • 接触性皮膚炎、急性湿疹、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、尋常性乾癬、乳幼児湿疹、帯状疱疹
用法・用量 皮膚潰瘍類
 本品の適量を1日数回患部に塗布する。なお、必要に応じて1日1〜2回の貼布療法を行う。
炎症性皮膚疾患
 本品の適量を1日数回患部に塗布する。症状によりODT療法、ステロイド外用剤の併用を行う。
包装 10g×10、10g×50(チューブ)
100g×1、500g×1(プラスチック容器)