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ニュースリリース

<報道関係各位>

平成14年7月

(にきび)治療薬「ダラシン®Tゲル1%」販売について

佐藤製薬(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤誠一)では、7月5日、ファルマシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山木 修)の(にきび)治療薬「ダラシン®Tゲル1%」(一般名:リン酸クリンダマイシン)の輸入承認の取得に伴い、薬価基準収載後「ダラシン®Tゲル1%」の販売を行います。

「ダラシン®Tゲル1%」は、ファルマシア社が開発した抗生物質リン酸クリンダマイシンを主成分とするゲル状の外用製剤です。クリンダマイシンは細菌のたんぱく質合成を阻害することにより、(にきび)の原因となるアクネ桿菌(プロピオニバクテイリウム・アクネス)に対して優れた抗菌作用を示します。

1日2回朝・夕洗顔後、4週間にわたり塗布し、基剤(主成分が含まれていないゲル )と有効性を比較した二重盲検試験の結果、「ダラシン®Tゲル1%」は基剤に比べて 有意に炎症性皮疹を減少させ、優れた有効性が確認されました(ダラシンの有効率:81.8%、基剤の有効率:54.0%)。また、12週間にわたる臨床試験の結果、 4週間以降も更に炎症性皮疹の減少が認められました。

「ダラシン®Tゲル1%」は、現在世界24カ国で承認されており、米国では1987年から販売されています。日本では、主成分であるリン酸クリンダマイシンの製剤として「ダラシン®S注射液」が、他にクリンダマイシンの製剤として「ダラシン®カプセル」が、すでにファルマシア株式会社から販売されています。

なお、1999年のファルマシア株式会社との「ダラシン®Tゲル1%」の販売権に関する契約に基づき、薬価基準収載後の製造は米国ファルマシア社、輸入はファルマシア株式会社、販売は佐藤製薬株式会社が行います。佐藤製薬株式会社は、ユンケル黄帝液などの販売を通じて大手大衆薬メーカーとして知られていますが、医療用においては、尿素製剤(パスタロン)など皮膚科領域を中心に展開、新薬の開発にも積極的に取り組んでいます。

商品名ダラシン®Tゲル1%
商品特徴
  • アクネ桿菌に対して優れた抗菌作用を示します。(in vitro)
  • に対する有効率(4週間塗布、有効以上)は75.3%(110/146例)でした。
  • 臨床における皮膚安全性試験において、皮膚刺激指数は許容範囲内であり、また光過敏反応は認められませんでした。
  • 副作用は安全性評価対象例数308例中25例(8.1%)に認められました。主な症状は18件(5.84%)、発赤5件(1.62%)等でした。(承認時までの集計)なお、重大な副作用として、海外において偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が報告されています。
組成(1g中) リン酸クリンダマイシン 10mg(力価)
効能・効果 <有効菌種>
プロピオニバクテリウム属及びブドウ球菌属
<適応症>
(多発性炎症性皮疹を有するもの)
用法・用量 本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する。
包 装 10g×10(チューブ)
輸入元ファルマシア株式会社