<報道関係各位>
平成12年5月22日
サトウセントジョーンズワート摂取上の留意点
平成12年5月10日付、厚生省医薬安全局安全対策課事務連絡指示により、健康食品であるセント・ジョーンズ・ワート(和名:セイヨウオトギリソウ)と医薬品との相互作用に関する注意喚起がなされました。セント・ジョーンズ・ワート含有食品の摂取にあたっては十分注意されますよう、ご案内申し上げます。 相互作用の内容で報告を受けた薬物成分は、抗HIV薬(インジナビル、エファビレンツ、etc.)、強心薬(ジゴキシン、etc.)、免疫抑制薬(シクロスポリン、etc.)、気管支拡張薬(テオフィリン、アミノフィリン、etc.)、血液凝固防止薬(ワルファリン)、経口避妊薬(エチニルエストラジオール・ノルエチステロン、etc.)、抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェノバルビタール、etc.)、抗不整脈薬(硫酸キニジン、リドカイン、etc.)、等の28成分です。
セント・ジョーンズ・ワートを摂取することにより、上記薬物成分が薬物代謝に関与する酵素(チトクロームP450)の活性を高めるため、当該成分の血液中濃度が十分に上がらず、治療効果が減弱される恐れがあるからです。
以上の情報については厚生省ホームページ(http://www.mhw.go.jp/houdou/1205/h0510-1_15.html)に掲載されましたので、内容を添付します。
なお、弊社の製品群において今回の相互作用に関わる製品は、“テオフィリン”含有の鎮咳去痰薬【ミルコデ錠】です。
ミルコデ錠をご服用される際は、サトウセントジョーンズワートの摂取は避けていただくよう、お願いします。
また、原則的に医療機関に通っている方はサトウセントジョーンズワートの摂取可否を医師にご相談されるよう、よろしくお願い申し上げます。