<報道関係各位>
平成12年5月
八王子工場の再構築事業計画
佐藤製薬(社長 佐藤 誠一)は、‘98年2月より八王子工場の増改築工事を開始し、再構築事業計画第1弾である新製剤棟が’99年8月に完成いたしました。また、現在軟膏やアセス、ドリンク剤などの旧製剤棟増改築工事も進行中です。これらの工事が完了すれば、多種多様化する消費者のニーズに細かく対応することが可能になります。
1. 新製剤棟
新製剤棟は、ユニットドーズ点眼剤の需要拡大と消費者ニーズの多様化に対応するために、容器成形と点眼液の充填を同時に行うブローフィルシール機(アメリカ製)や多様なボトルデザインに対応可能な点眼剤充填機を導入しました。これと同時に、最新のGMP思想によるクリーン度の高い設備、スペース拡充と資源・環境への配慮、といった各種作業のクリーン度を高めた作業環境の改善、機器の安定化を実現しました。
2. 軟膏棟
軟膏棟は、旧製剤棟を増改築し、生産効率のアップとコストダウンを目指します。特に医療用皮膚外用薬の金属チューブ充填スピードは従来より50%アップするほか、包装工程もロンドレーション機(紙製の波型トレー成形機)の導入により完全自動化されます。また、棟内は空調設備に工夫を施し交差汚染防止の徹底を図ります。
‘99年9月からスタートした増改築工事は4月末に竣工、6月には本格稼動する予定です。
3. アセス生薬室
はみがきタイプの医薬品であるアセス室及び生薬室は軟膏棟と同時進行で、同じく4月に工事が完了しました。新設の自動開袋機によって自動的に原料搬入、開袋、投入ができるようになり、生産効率を高めました。
4. 新ドリンク剤ライン
規制緩和に伴うドリンク剤の需要拡大への対応と低コスト・大量生産を可能にするために、低価格のドリンク剤(50ml/100ml)を製造するラインを増設します。増設にあたっては新しい自動機を導入し、材料・スタッフ・製造時間など、あらゆる面から低コスト化を追及する設計です。また、製造スピードも従来より50%アップします。
新ドリンク剤ラインの増設計画は‘00年5月にスタートし、8月中旬には稼動できる予定です。